第1回学校説明会

8月23日(金) 今年度第1回学校説明会が開催されました。当日はあいにくの雨模様でしたが、外部から7名の方が来校されました。

 午後1時30分から受付が始まり、2時より開会セレモニーの後すぐに「公開授業」ということで、1年生のSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)の授業を見学していただきました。

 

 SSTといえば、先日もご紹介した欠端先生が今回の授業も担当してくださいました。今日のテーマは「リソース探し」。

 

「リソース」というのは簡単に言えば、その人の持っている資源=解決の種と呼ばれるもの。

 まず最初に、自分の①「大切なものや宝物」、②「好きなことや興味あること」、③「得意なことやできること」、④「頑張っていること」を出来るだけ沢山それぞれワークシートに記入します。

 次に3人組になって「聞き手」「話し手」「観察者」に分かれ、聞き手は話し手に①~④の中から選んで質問するのですが、今回は④「頑張っていること」に限定して聞くことにしました。答えに対してのリアクションや1つだけでなく「他には?」と聞いてあげることも大切とか。

それが終わると、観察者が「私も 話し手の〇〇さんは△△なことも頑張っているんだと思う」とか補足します。

 それらが一通り終わると「聞き手」「話し手」「観察者」はそれぞれ交代して、3人とも1回ずつ体験できるようにします。

 さらにこの3人の会話の記録係が各班に1人ずつ配置されるのですが、この日は1年生担任の斉藤先生となんと今回の説明会にお越しいただいた矢巾町和田教育長さんにお願いしてやっていただきました。

 この後、自分の強み、売りを考えるのですが、ここでもまだ自分では気づかないことが多く、そのグループのメンバーから長所や良いところを挙げてもらいます。すると例外なく、褒め言葉と良い笑顔とがあふれます。

 さらに、見学していた中学生とそのお母さんのペアにも、このワークを勧め、一緒に相手の頑張っている所探しをやっていただきました。

 沢山の自分のリソースに気付いた生徒たちは、授業の振り返りを通じて、次のような感想を記入してくれました。

「けっこう自分の良い所があってびっくりした」

「初めてやって恥ずかしい部分もあったけど、言われてうれしいことを言われてよかった」

「〇〇さんと◇◇さんに勉強ができる言われうれしかった」

「3人でやると自分や他の人が知らない一面が見れてなんだか楽しかった」

「授業を通してみんなのよい所を知れました」

「この授業を通して周りの意見を聞いていて、自分の思ったことや好きなことを声に出せるってすごいなと思った」etc.

 また、欠端先生からは、記録してくださった先生方にも「話の内容に加えて(笑)や(うなずき)まで記録してくださって、大変素晴らしいものでした、ありがとうございました」との感謝の言葉もあり、本当に楽しい授業でした。

 参加された皆さま、お疲れ様でした。特にも和田教育長さん、無茶ぶりをお願いして申し訳ございませんでした。ありがとうございました。

 

 続いて、情報処理室に移動して、「本校に入学して」「本校の紹介」ということで生徒発表と学校概況説明が行われました。

 最初は、2年生男子による生徒発表。本来は2名予定していましたが1名が風邪を引いてしまい、今回は1名にお願いしました。

 彼は中学校の時は大人しい性格だったけれども、この学校に入ってとても明るくなれたこと、この学校は生徒と生徒、生徒と先生方の距離が近く、とても楽しい学校生活が送れる等々、大変分かりやすく、彼らしいさわやかな意見発表でした。ありがとうございました。

 そして、学校概況説明。教務部長の斉藤先生の登場です。

斉藤先生は、パワーポイントを用いながら、昨年度から今年にかけての学校改革についての説明と本校の生徒のために、本校が取り組んでいる教育活動の基本的な目的として「脳内ホルモンの活性化」という点からも、継続することや実際に体験することの大切さについて強調されました。

 さらに、今年から導入した「解決志向教育」、それを実現する「SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)」「LST(ライフ・スキル・トレーニング)」の授業について説明し、高校卒業時には、自信をもって進んで行けるように育てていきたいと力強く話されました。

 学校説明では、質疑応答もあり、本校の状況について理解していただいたと思います。

 この後、又川理事長と校長からご挨拶を申し上げ、無事閉会となりました。大変ありがとうございました。