新渡戸とアドラー

12月3日(月) 1年生は朝学習で『三分間のこころざし第二集』を終え、11月の後半から『超訳 新渡戸稲造の言葉』(三輪裕範編訳)の書写を行っています。この本は新渡戸稲造の様々な著書の中から勇気づけられる言葉を選んで編まれたもので、毎日1ページずつノートに書写しています。

この「言葉」の第1回は「世間とは君を知らない人間のことだ」というタイトルで本文はこうあります。

「君のことを知らない人間が批判することには、的外れの、理不尽なことが多いものだ。その批判が正しいかどうかは、君のことをよく知っている人間が一番よく分かっているはずだ。

 世間が君のことを誤解したとしても、君をよく知る友人が誤解しなければそれでいいではないか。世間とは君を知らない人間のことだ。そんな人間が批判するなど、気にする必要はない」と。

 この言葉は、最近流行の「アドラー心理学」の考え方に共通するものがあるように感じます。私(田中)はこれからアドラー心理学を学ぼうと思っているところですが、このブログにも何度かご紹介したラーニング・サポート・しわの岩泉康喜先生が詳しく、先生から頂いた『アドラーおばあちゃん』という本の中に

 「他人が自分のことをどう思うかは、『他人の価値観』だから気にしても仕方がない」

 という言葉をみつけ、新渡戸とアドラーは共通している!と驚きました。100年も前に生きた新渡戸とアドラーは、ともに人々を勇気づけ、魂を解放する言葉や思想をもっていたのです。

 本校は、これから「解決志向教育」をどんどん取り入れようと考えています。その本質は新渡戸やアドラーのように「人を勇気づける」考え方に通じるものと確信しているからです。

 是非、今後とも本校教育をよろしくお願いいたします。