「大丈夫 働けます」成澤俊輔さん講演

 今日は、ブログ前後して、6月7日(金)の成澤俊輔さんという方の講演を紹介します。

 成澤俊輔さんは3歳の頃から徐々に視力を失う難病をお持ちですが、34歳の今は自称「世界一明るい視覚障害者」として就労困難者の支援や会社のコンサルタントの仕事をなさっています。 

 講演ではまず、ご自身の大学時代不登校になった経験や目の病気と仕事に関わるエピソードを紹介してくださいました。それらの趣旨は、不登校は決して「失敗」ではなく、貴重な経験であったということ、目が不自由なことよりも、行きたい所が見つからなかったり、コミュニケーションをとる相手がいなかったりすることの方が寂しいこと、そしてそれを解決してくれたのが、仕事であり、家族以外でも、職場は自分のことを守ってくれる人たちに出会える場所であることをお話しされました。その中で人間の「四つの幸せ」という言葉が印象的でした。その「四つの幸せ」とは

 1 人に愛されること

 2 人に必要とされること

 3 人の役に立つこと

 4 人に褒(ほ)められること

なそうです。

 

 次に、3つの従来の常識にとらわれないユニークな会社の例を挙げ、働くことへの楽しさや意欲が高まるようなお話をいただきました。

 一つ目はK社。ユニークな点は

1 ボーナスをサイコロで決める。2 退社した人が会社説明会での講師になる。3 「エイプリルフール採用」といって、履歴書を詐称しても構わない。これは特にその人の過去は問わないということで会社に入ってから何を頑張りたいか、どれだけ想像力や創造力をもっているかを問めはう採用方針から行っているもの。

2つ目はP社。

この会社はパートさんたちは欠席・遅刻・早退のときは連絡をしてはいけない、とか、月1回自分のやったことのある仕事を書きだし、それについてやりたいかやりたくないかで〇☓をつけてもらい、もしもやりたくない仕事であれば、だれか他の人がやっても良い。(その人は2ヶ月間その仕事は禁止)

3つ目はH社。(お弁当、定食屋さん?)

一日限定100食の販売と決めて、家族そろって夕御飯を食べられるように従業員を夕方早く帰している。採用方針も積極性は不要。なぜなら1日150食や200食売りましょうと言いはじめるから、、、。

 

さらに、褌(ふんどし)で起業したり、ヤンキーインターンといってヤンキーな人たちを住み込みバイトとして経験を積ませたりしている会社のお話しなど、とってもユニークで楽しい内容でした。

 現代は、プレゼンが上手であるとか積極性があるとかそうした事よりもそれぞれの好き、夢中になれるものを持つことの方がずっと大切で、社会に出たら「強みや好きを生かす」ことや「(人を)頼る」ということが最も大切であるということでした。

 

生徒たちは正味1時間成澤さんの速いテンポのお話にぐいぐい引き込まれ(お話しがとっても面白かったからに違いありません)、あっという間の1時間でした。

 

最後に、みんなで集合写真を撮ったあと、成澤さんから一人一人名刺を頂き、握手をして再会を約束していました。

 今回の講演で、生徒たちは大変な勇気と元気をいただいたのですが、今後も成澤さんは、本校の生徒たちに様々な情報提供や相談に乗ってくださるとのことなので、ますます嬉しく、勇気をいただいたのでした。

 今回のご講演は、本校と同じ企業グループの㈱クリエイトの松田利奈子さんからのご紹介で、実現いたしました。本当にありがとうございました。