SST・LST 授業始まる!

4月16日(火) 今年度の学校改革の大きな要素であるSST(ソーシャルスキルトレーニング)とLST(ライフスキルトレーニング)の授業が今日から始まりました。

 SSTは1,2年生、LSTは3年生の授業ですが、ここでは今日の2年生のSSTの授業を紹介します。

 SSTのメイン担当者は数学科担当の欠端先生。先生は大学で福祉を学び社会福祉士の資格を取得。現在は大学院で心理士の勉強もされています。

 今年度、本校では「解決志向アプローチ」という心理療法を取り入れた教育法を導入しようと考えています。そういう意味でも、欠端先生は最適任なのです。

 

さて、今日の授業は、まず生徒たちに英和辞典や国語辞典を準備させて、SSTの「ソーシャル・スキル・トレーニング」の言葉の意味の解明から始まりました。

 生徒たちは最初は何やら無関心を装っているふりをしている者もいましたが、次第にどんどん引き込まれていきました。そして、「ソーシャル・スキル・トレーニング」が「社会の・技術(技能)・訓練」という意味になることを確認した後、先生の

「じゃあ、『社会』ってなんでしょう?」という問いに、生徒たちはまたまた辞書を引いて

「共同生活を営む人間または生物の集団」とか「同じ習慣、法律、組織を持つ特定の集団」と黒板に出て答えを書いていました。

次に、先生は「星北高等学園における『SST』の意味をつくる!!」と板書し、「~をトレーニングすること」で終わるような文章を考えましょうと課題を提示されました。 生徒たちからは、「~」の部分に入る言葉として

 「社会に出るための力」

 「世の中の役に立つ人材をつくる社会活動」

 「色んな人とコミュニケーションする力」

 「一人で生きる力(自立)」

 「基礎的な力」

 「関わっていく力」

などが挙げられました。

 ここで、先生は「社会に出る」という言葉に注目し、私たちが普段使っている「社会人」という言葉から連想する「働く大人の世界」としての「社会」という概念と生まれた時から所属している家族や今通っている学校なども「社会」であること、そしてこのことから社会とは「集団」という要素があり、その中での

「人との関わり方(コミュニケーション)や距離感」「人との集団行動を大切にするための力」をトレーニングすること、とまとめられました。

 

 欠端先生の授業は「数学」もそうなのですがいつも対話型で、生徒の中から答えを引き出す見事な授業です。生徒も自分の答えを聞いてもらえるので、自然に明るく参加するようになっていきます。本当に素晴らしい授業でした。ありがとうございました。